ダンジョン&ドラゴンズ スカイプオンラインセッション「国境の城塞」 第三幕

 栄光を求め呪われた地で活躍する冒険者たちはこちら
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 第二回はこちら
 
 
 燃え盛る銀行で跳梁跋扈するエレメンタル達をなんとか倒した一行。
 疲弊する一行に、(冒険者たちが戦っていた時は外で見ていただけの)金髪のサールが、元気ハツラツに声をかける。

DM/サール「おつかれさま。早速、奴が何か残していないか探りましょう!」
ワシュキツ「コイツ……」
DM/サール「さあ、早く早く!」
クリス「はあ」
 
 強引なサールに促され、不承不承と言った様子で銀行を漁り始める冒険者たち。
 
DM「じゃあ、《知覚》か《盗賊》で判定で」
ワシュキツ「《盗賊》はお任せください!」
マードゥッカ「じゃあわしらは《知覚》で」
 
 ダイスの結果、知覚で一番高い目を出したのはマードゥッカだった。
 
ワシュキツ「流石はマードゥッカ様!」
ルトラ「すごーい」
DM/サール「爺さん、やるわね」(サムズアップ)
マードゥッカ「じ、爺さん!?
 
 ショックを受けるマードゥッカだが、彼のアイコンはどう見ても爺である。
 まぁ、ドワーフだし。
 
 マードゥッカが焼け残った書斎の机から見つけ出したのは、一枚の地図だった。
 地図には印が付けられており、"炎と毒蛇の部族""合流"などと走り書きがしてある。
 冒険者たちが調査したところ、炎と毒蛇の部族は最近この地にやってきた新興のリザードフォークの部族であり、最近ティアマトを信仰し始めたらしい。
 
 恐らくロンニックは彼らの後ろ盾となり、その見返りとしてティアマトへの信仰と自分の野望への協力を取りつけたのだろう。冒険者達はそう結論付ける。
 
DM/サール「さあ、早くロンニックを追うのよ!」
 
 と、急かすサールを無視し、冒険者たちは用心深く準備をする事に。
 ワシュキツの《盗賊》判定によってロンニックの隠し財産を手に入れたりしていた冒険者たちは、今まで手にいれた報酬で、来るべき戦いに備えるため、マジックアイテムを買う事にしたようだ。
 
 プレイヤーハンドブックを片手にあれこれと悩む冒険者たち。
 得た報酬で何を買うか? それもTRPGの醍醐味である。
 
クリス「私はアダマングレートソードにするよ。DR(ダメージリダクション・ダメージ軽減)も抜ける優れものさ!」
ワシュキツ「私は悩みましたがアミュレット・オブ・ヘルスにしようかと」
マードゥッカ「わしは何にしようかのう……」
コトラ「スタッフは? これとか……」
 
 何を買うかで小一時間ほど悩む冒険者たち。
 しばらく後、冒険者たちはそれぞれ選んだ魔法の武具を手に意気揚々とロンニックの逃亡先へと出発した!
 
 "炎と毒蛇の部族"の根城は、混沌の傷跡を突っ切った先にある洞窟である。
 冒険者たちは道中でエンカウントの判定などをしつつ、無事に洞窟へとやってきたのだが……。
 
DM「君たちの目のまえには切り立った崖がそびえており、見上げるとそこに洞窟がぽっかりと口をあけているのが見えるね。洞窟の入り口からは滝が流れ落ちており、どうやら洞窟内には河が流れているようだ」
コトラ「のぼっていけますか?」
DM「《軽業》で判定かな」
ワシュキツ「《軽業》なら私が!」
DM「じゃあ、振ってみて」
ワシュキツ「(ころころ)……うわぁー!
 
 案の定落ちてダメージを食らうワシュキツ。
 しかし、その後のチャレンジでは無事判定に成功し、一同は洞窟の入り口へと辿り付く。
 
クリス「中は見えるかい?」
DM「君達が明かりを照らすと、中はこうなっているようだ」(と言いつつマップを見せる)
 
 中は中央を太い河が流れており、その周辺にところどころ陸地がある様子。
 道は途中で途切れたりしていて、なにやら仕掛けがあるようだ。
 
DM「さらに、入り口から入って行ける場所は洞窟の奥に進む道の他に、左に細い道が枝分かれしているよ」
クリス「じゃあ、とりあえず左からいっとく?」
全員「そうしようそうしよう」
 
 そういうことになった。
 
DM「君達が細い道を進んでいくと、やがて若干開けた空間に出るね」(と言いつつマップを見せる)
マードゥッカ「この緑色のは?」
DM「ここには巨大なきのこが群生しているね。きのこは障害物扱いだ。その先を見通す事は出来ない」
クリス「怪しいな」
コトラ「あやしい」
ワシュキツ「私が偵察してきましょう」
DM「では、ここまで進んだところで《知覚》で判定してくれ」
一同「なにぃー!?
 
 当然の如く失敗するワシュキツ。
 いいところなしである。
 
DM「では、ワシュキツの頭上から透明なゼラチン質の生き物が降ってくるよ。君は不意打ちされるね」
ワシュキツ「アカン」
DM「さらに、それと同時に群生するきのこの間からトカゲ人間が飛び出してくる!」
一同「ぎゃー!
 
 というわけで、戦闘である。
 不意を打たれたワシュキツはゼラチン的な何かに足止めを喰らうものの、マジックアイテムなどでパワーアップしたワシュキツに対してゼラチン的な存在も致命傷は与えられない。
 だが、DMには奥の手があった。
 
DM「じゃあ、奥から飛び出してきた中の一人が君たちに向けて魔法を唱えるぞ! 命中すると毒ダメージだ」
ワシュキツ「ぐっ、当たりました。ダメージください」
DM「(ころころ)5点」
ワシュキツ「弾きました
DM「なにぃ!?
 
 まさかのアミュレットオブヘルスがここで大活躍。
 ワシュキツの冴えた読みが光った瞬間であった。
 
 そうこうしているうちに、他の面子が前線に合流。
 こうなってしまっては、所詮は雑魚である。あっという間に片付けられ、戦闘は終了してしまった。
 
 
 というところで、今回の冒険は中断。

 また次回。